2016年10月の記事一覧

 人類の歴史において、もっとも莫大な資産を築いた裕福な人物は一体誰だろうか?今回は、金銭的に数値化出来ない不動産なども考慮に入れ、それぞれの人物の生きた経済規模や価値を現在の米ドル価値に換算して総資産を算出。「歴史上もっともお金持ちな人物」上位15名を、その驚くべき資産額とともにご紹介する。

チンギス・ハーン(1162-1227)/モンゴル帝国/推定資産100兆ドル
モンゴル帝国の初代皇帝として権勢を誇ったチンギス・ハーンは、彼が亡くなる1227年まで蒙古の広大な領地を有しており、その領土を現在の金銭的価値に置き換えると、100兆ドル(約1京円以上)というとんでもない資産を保有していたことになる。

アクバル大帝(1542-1605) /インド ムガル帝国/推定資産21兆ドル
北インドのムガル帝国の第3代君主を務めたアクバル大帝(アクバル1世)は1556年から1605年まで在位していた。任期中、祖父が立てたムガル帝国を大いに発展させ、世界のGDPの25%を支配していた。

アウグストゥス・カエサル皇帝(紀元前63年~紀元14年)/ローマ帝国/推定資産4.6兆ドル
ローマ帝国初代皇帝を務めたカエサルの個人資産は当時の世界のGDPの20%を占めており、またエジプトも所有していた。ピーク時の資産価値を現在の価値に換算すると莫大な額になる。だが隆盛を誇ったのもつかの間、晩年は経済的に困窮していたと伝えられる。

ジョン・D・ロックフェラー(1839-1937)/米国/推定資産:3360億ドル
アメリカを代表する富豪として有名なロックフェラーは、元はごく普通の家庭出身。1870年にスタンダードオイル社を設立、急成長を遂げた同社は世界シェアを独占する巨大企業となった。そんな石油王が有した当時の資産総額は、現在の日本円に換算すると約35兆円を超える。

アンドリュー・カーネギー(1835-1919)/米国/推定資産3090億ドル
スコットランドの貧しい家庭出身だったカーネギーは、1948年にアメリカに移住後、鉄鋼会社を設立して「鉄鋼王」として大成功をおさめ、1代で莫大な資産を手に入れた立志伝中の人物。成功後は社会貢献に熱心で「カーネギー」の名を冠した様々な施設を造った。

ニコライ2世(1868-1918)/ロシア帝国/推定資産3000億ドル
帝政ロシア最後の皇帝として1894年から1917年まで在位したニコライ2世。イギリスに次いで世界第2の大国だったかつてのロシア帝国は、財政も非常に潤っていたため、ニコライ2世も豪華な宮殿をいくつも所有し、強大な軍隊を従えて帝国の頂点に君臨し、莫大な個人資産を築いた。

ヤコブ・フッガー(1459–1525)/ドイツ/推定資産2770億ドル
16世紀初頭に台頭し、金融業や鉱業などで財をなした有名な財閥の家系であるヤコブ・フッガー。事業の成功により莫大な資産を手にして、時の政権にまでその影響力が及ぶほどだった。

ウィリアム1世(1028-1087)/イングランド/推定資産2290億ドル
ウィリアム1世は、もともとはフランスのノルマンディー地方の王だったが、1066年にイングランドを征服し、現在のイギリス王室の開祖となった人物。

ムアンマル・アル=カダフィ(1942-2011)/リビア/推定資産:2000億ドル
カダフィ大佐の愛称で知られる、リビアの元独裁者。2011年に内戦で殺害されるまでの間、同国で絶対的な権力を握っていた。政府のオイルマネーを不正に懐に入れていたともいわれており、産油国リビアの独裁者として莫大な個人資産を手にしていた。

ヘンリー・フォード(1863-1947)/米国/推定資産1990億ドル
「世界の自動車王」ことヘンリー・フォードは、1903年に自動車メーカーのフォード・モーターを設立。自動車産業を飛躍的に発展させた偉大な人物として知られる。1947年に死去したが、その当時に残した個人資産は現在の価値で1999億ドル(約20兆円)以上となる。

コーネリアス・ヴァンダービルト(1794-1877)/米国/推定資産:1850億ドル
「鉄道王」として名をはせる1794年生まれのアメリカの実業家。ゼロから海運業をはじめ、のちに鉄道業などでビジネスを拡大し、莫大な財を成した。アメリカの歴史上において最も裕福な人物のひとりとして有名。

ビル・ゲイツ(1955~)/アメリカ/推定資産1360億ドル
現在の世界長者番付で1位に輝く、現役の「世界一のお金持ち」である米大手IT企業マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ。妻と財団を作り、さまざまな寄付を行い、社会貢献にも多額の私財をつぎ込んでいる。彼の総資産のピーク時の金額は、1360億ドル(約14兆円)と見積もられている。

ジョン・ジェイコブ・アスター(1763-1848)/米国/推定資産:1210億ドル
アメリカ初の億万長者と言われる、大富豪アスター家の初代当主ジョン・ジェイコブ・アスターは、19世紀に毛皮貿易、不動産およびアヘンなどの取引でその莫大な富を築いた。1848年に死去した時に有していた資産を現在の価値に見積もると、1210億ドル(約12兆円)となる。

スティーブン・ジラード(1750-1831)/米国/推定総資産:1050億ドル
米国の歴代資産家のなかでもJ・P・モルガンやデュポンをしのぐ富豪と言われるスティーブン・ジラード。三角貿易(銃・奴隷・砂糖)や海運業・銀行業で財を成し、独立戦争の際に財を蓄え、さらに儲けた資金をうまく運用して資産を増やしたと言われる。

ジョン・オブ・ゴーント(1340-1399)/イングランド/推定資産額:1010億ドル
イングランド王エドワード3世の第4子として生まれたジョン・オブ・ゴーント。ランカスター公ヘンリーの姪と結婚したことで、広大なランカスター公の遺領を手に入れ資産を増やした。

※正確な数値を補足しがたい指標の特性上、数値(推定資産額)は正確さを保証するものではありません。

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